2011年4月3日日曜日

トルコ出張顛末記

3月最終週の先週、月曜日から4日間トルコ出張に行ってきました。
目的は弊社トルコ工場への来客訪問対応ということで
月曜日移動⇒火曜日事前準備⇒水曜日本番⇒木曜日社内打合せと帰国という日程です。
こちらに赴任して初めての海外出張。
またトルコは昨年4月以来でちょうど1年振りの訪トとなりました。

ブリュッセルとイスタンブルの間はトルコ航空が1日3便飛んでます。
今回は朝一8時10分発の便で行くべく家を5時半前に出て車で空港まで15分程。
で、本当は空港敷地内の駐車場に入れたいところですが、
会社の規定で空港近くの民間駐車場に入れることになっており、
空港を横目にちょっと先前で車を進ませその駐車場からはシャトルバスで空港へ。

朝のブリュッセル空港。インド Jet Airwaysが駐機中。
イスタンブルまでは3時間半程のフライト。機内ではイズミルに行くという隣の席のトルコ人老夫婦に
地震の件で話しかけられ、頑張れとの励ましを頂きました。
ちなみにこの種の励ましですが今回の出張中、いろんなところで頂くこととなりました。


イスタンブル アタチュルク空港
空港着いてすいすい入国と思いきや長蛇の列。昨年もそうでしたが(その時は深夜0時頃)、
どうもここ最近、イスタンブル空港での入国審査の列が長くなっているように思います。
まぁそんだけ人の往来が以前に比べて活発ということの表れなのかと思ったり。
(それにかこつけてか『TAV PASSPORT』なる有料の優先レーンが設置されてました。)

空港からは工場が手配してくれたタクシーに乗ってまずはSakaryaへ。
2時間半ほどで工場到着。その後、軽く翌日実施予定の来客訪問事前打ち合わせの
事前打ち合わせを行なう。以前この工場に来たのは自分が入社間もない2003年の秋で
その際にお世話になったトルコ人も数名残ってたりで久々の再会に話が弾む。
で、その名こんなでこの日は早々とホテルに入る。

ホテルの名前に『Termal』とあるように部屋の浴室では温泉水専用の蛇口がありました。
その後、工場で久々の再会であーだこーだ話してた中で
自分が以前大変お世話になった方(女性)は
既に退職されるも近くに住んでいるという事がわかり、
連絡取って急遽自宅へお邪魔することに。

そのトルコ人の家ではラフマージュンを御馳走になりながら
日本の事、トルコの事など色々と話をする。

突撃させてもらった御一家
その中で自分が「最近のトルコは以前に比べて良くなっているがどうだ?」と話を切り出してみると、
「それは全てAKP(現在の与党:公正発展党のこと)の実績だ。
今年6月の選挙でも圧勝間違いなしだ。」と。
聞くと御主人、AKPの地方支部に属する方だそうで「なるほど熱く語るのも当然か!」と妙に納得。
しかし、だからと言ってプロパガンダ的に話するのではなく、
これまで地道に築き上げてきたAKPの実績が
大衆迎合ではなくいかに国民のためにを思ってやってきたかを説明してもらううちに
なぜ人々はAKPを選ぶんかが何となく分かるような気がしてきました。
往路の機内で横の老夫婦が読んでいた新聞にも
『野党にショックな調査結果』という見出しの記事があり、今の状況だと6月の選挙での
野党の躍進はありえないだろうといった感じの内容が出てたのも思いだす。
これはちょっと6月の選挙、今から注目です。

2日目は8時半には工場に入り、時々、

チャイを飲みながら翌日の訪問準備の調整。
(やっぱチャイが無いとトルコでは何も始りません!)
あれやこれや準備に追われましたが何とか完了。

おかげで翌日の本番も無事終了。で、来客訪問終わってからは
同日中にブリュッセルに戻るお客様をイスタンブル空港までお送りし、
その足で自分はイスタンブルからフェリーでブルサへ移動。翌日別の工場での打合せのため。

大型高速船でマルマラ海を突っ切ります。車も搭載可能
ちなみにこの時の運転手は「空港までは分かるが、
空港から港までの道がわからん」とか言いだすので
やむなく自分が進路指示して、何とか遅れずに到着。
なお、今回乗った17時半のブルサ行きですが客席300席近くあるものの
全席売り切れという事でイスタンブルとブルサ間の往来の活発さが想像出来る。

翌日は朝9時から14時半頃まで打合せして、再度船でイスタンブルへ。

イスタンブルからはブリュッセル行きの最終便(19時10分発)で帰国しました。

約1年ぶりとなったトルコ訪問ですが、1年前と比べてみると
うまく表現できないですが何か『元気がある』というか『勢いがある』というか
そんな感じがしたのは事実です。イスタンブル市内の高速道路には
『Metrobus』というバス専用レーンが設けられていたり、
空港前の道路がきれいになってたり。また高速道路の路肩では
清掃作業している姿や植樹されたばかりの木々を見たりと。
こういったことは今まであまりやられてなかったことだと思うのですが
それをやり始めたという事はやはりトルコ人の意識というものが徐々に
変わる過程のあるのかなぁと。そんなふうに考えたりしました。

トルコ人と仕事する上でもこういった『意識』というものは
やはりしっかりと分かっておかないといけないと改めて思った次第です。
今まで自分の中で思いこんでいた『トルコ』とは少し違った分に感じた
今回の出張でした。今後も要チェックです。