2013年7月26日金曜日

南イタリア3泊4日②(Paestum/パエストゥム遺跡訪問)

サレルノに昼の12時頃に到着し、駅から歩いて10分のホテルへチェックイン。
朝早かったこともあり、ちょっと眠気もありましたが南国の日差しに誘われ、行動開始。

本日の目的は古代ギリシャの遺跡であるパエストゥム。
事前に調べておいた時刻表でパエストゥムに停まる列車が13時半過ぎにあるのを
知っていたので、チェックインしてすぐに外出。

まずは駅の売店(タバッキ)で必要な切符購入。
にわか仕立てのイタリア語から必要そうな単語を並べて、
『Vorrei Biglietteria  Par Paestum, Andata e ritorno 』という文章をメモ書き。
そのせいもあって何とか購入完了。


 
ホームに上がって列車を待つと予想に反して、結構な乗客。事前に目を通した『歩き方』で
「普通列車しか停まらない様な田舎の駅に・・・」という表現があったせいか
鈍行のローカル線を予想してましたが、後で調べるとこの乗った列車、
結構長距離走る列車だったようです。(しかも一応「Regionale/快速列車」でした。)
 
サレルノ 13:39発 Cosenza行き。Paestumは4つ目です。
乗ると満席でデッキに立つことに。しかも乗った車両はデッキにクーラーが無く、みなさん汗だら。
ある乗客がデッキと客席を仕切るドアを全開にして何とかデッキ部にも
客席からの涼しいクーラー風が入るようにしてましたが、暑かった。。。
そんなこんなで40分ほどでパエストゥムに到着。
 

駅を出て反対側に渡るとちょっと風情のある門がありました。


ここから中に入り、ひたすら真っすぐ歩きます。

日蔭のありがたさを痛感する程、厳しい日差しでした。
すると1本の道に突き当たるので、それを右手に少し進むと
パエストゥム遺跡からの出土品を展示する国立博物館があります。


で、ここで遺跡と博物館の共通券(11ユーロ)を購入し、まずは遺跡へ。
こんな田舎にこんな立派なものが!ということで圧巻の神殿跡。全部で3つありました。


でーん!

ででーん!!!


 
他にもこの手の遺跡にお決まりの野外競技場なんかもあったりして、
結構な数のものが残ってます。


ある程度期待はしていましたが、結果には期待以上のパエストゥム遺跡でした。
で、遺跡見学の後はチケット購入したところにある国立博物館へ。

このパエストゥム遺跡、その当時は『ポセイドニア』と言われたらしく、
ギリシャ神話の海の神ポセイドンの総本家みたいな名前なくせに
地理的にはイタリア半島に位置するというのが個人的には何とも意外な感じ。

しかも最後にはマラリアが大流行して衰退していったということで、
このヨーロッパでもマラリア発生するのか?などとふと疑問を感じたものですが、
史実がそうなっているのであれば、そういうもんなんだろうなと。


で、ここの博物館の見どころはこれ。
 

左から3枚目にある絵。『飛び込み男』です。


当時の死生観があらわれているとか何とかいう解説ですが、
それはそれは何とも不思議な絵でしたね。
(ちなみに館内はこれらも含めて写真オッケーでした。)
 
というわけで炎天下の遺跡巡りとその後の博物館見学に約2時間半ほど費やし、
再び来た道を戻ってパエストゥム駅へ。
 

ホントにのんびりした田舎の駅でした。


 

 駅でのんびりと30分ほど待って、18時の列車でサレルノへ。

その、帰路でアフリカ系と思しき大きな荷物を持った乗客数人が
車掌に怒鳴られて途中の駅で降ろされる光景を目撃。
切符持っていたにも関わらず、刻印してないとかいう理由だったようですが、
反面、刻印忘れたイタリア人乗客の切符に手書きで刻印してあげるという。。。
何とも複雑な感じがしたものです。

そんなこんなで帰路も結局座れず、またもや暑いデッキで過ごして
無事サレルノへ帰還しました。

(以下、続く)