2011年1月31日月曜日

Thalys乗車記(オステンド行き)

先週末に行ったオステンド(Oostende)とブリュージュ(Brugge)ですが
きっかけになったのは前述したとおり、格安チケットがあったのと
BBCで放送されている鉄道番組を見たのがその理由と書きました。

が、実はもう一つ大きなというか非常にマニアックな理由なのですがそれは
「ブリュッセルから終点のオステンドまでThalysに乗ってやれ。」というもの。
このタリスですが基本はパリ-ブリュッセル-アムステルダム間を走ってます。
紅色の車体がなかなかおしゃれで前から乗ってみたいと思ってました。
(とは言え、車両的にはフランスTGVの色違い。)

で、木曜日の夜ベルギー国鉄(SNCB)のサイトで時刻を調べていたら
たまたまブリュッセル9:40発 →オステンド10:50着というダイヤで
『Thalys 9313号』というのが出てきました。

とはいえ基本は前述した3カ国を結ぶ国際列車です。
いくらSNCBのショッピングチケット持ってるからといって、乗るに際しては
追加料金がいるだろうという事で色々ネットで調べましたが、
ベルギー国内区間のThalys利用に関する追加料金の記述は見当たらず。
またThalysのサイトで発駅を『ブリュッセル』と設定して見ても
到着駅で『オステンド』が選べない。

結局明確にならなかったので「こりゃ直接駅へいって聞くか」という事で
当日土曜日の朝、ブリュッセル南駅の窓口で聞いてみました。
まずはSNCBの窓口。行ってみるもつれなく「Thalysはここじゃなくてあっち」と
壁挟んだ反対側の国際線窓口へ行くように言われる。
で、次に行った国際線窓口では「ここは国際線なので
ベルギー国内のThalys利用なら、Thalysのカウンターへ行って。」と。
で、今度はそのThalysカウンターへ行くと
「Thalysは国際線だよ。国際線のことしかわからない」とまぁいわゆるたらい回し状態。

そうこうしているうちに発車時間の9:40が近づき、
ホームに行ってみると確かにオステンド行きのThalysが停車中。




で、近くにいた車掌さんに聞いてみるとパリから乗務してきたのか
英語で聞いたのにものの見事にフランス語で切りかえされ、
何を言っているかは分からない。が、どうも追加料金の意味である
「Supplement」とか言うのが聞き取れ、「じゃあいくら?」みたいな会話としていると、
上の写真のように発車間際になり「とにかく乗れ乗れ。」みたいな感じになり、
あわてて2等車に乗りこむ。車内はそこそこの乗車率。で、発車してからその内に
追加料金徴収しにくるだろうと思い座って待つ。
(小心者なので1等車の切符持っているとはいえ、
さすがに1等車に行く気にはなれず。。。)

そうこうしている内に列車はゲント(Gent)を経て、ブリュージュ到着。
殆どの乗客は行楽客だったのかこのブリュージュで下車。
そこから終点オステンドまではガラガラでした。

ブリュージュ 出発後の光景。ガラガラ。
で、結局そうこうしているうちに終点オステンド到着。
結局、検札及び追加料金支払いもなく着いてしまいました。
おそらくですが思うに

1.基本的には乗客はパリからでその際に検札しているので、
  ブリュッセル発車後に再度検札やるのは二度手間なのでやらない。
2.車掌もSNCBではなく、Thalysの車掌。SNCB内での徴収権限がない?
3.そもそもブリュッセルからの乗客を想定していない。

といった理由で来なかったのではと推測。
オステンドにて。そのまま日中はオステンド構内の留置線で昼寝。
夕方パリに戻って行きます。
とは言え謎は残る。
というもの平日にはブリュッセル始発のオステンド行きというのがあります。
ブリュッセル19:59 →オステンド21:08 Thalys9455

これは一体どうやって乗るのか?
SNCBの時刻表見ても「予約必要」の表記があります。
しかしSNCB自体はIC(特急)含む全列車『追加料金無し・予約無し』で乗れるので
そもそも予約ってどうやるのか?う~ん、マニア心をくすぐりますが謎だらけ。

とは言え今回の目的である「Thalysに乗車」は叶いましたので、問題なし。
在来線区間の走行なので高速列車とは言え、性能持て余し気味で
早さは願うべくもないですがそれでも150キロ位は出てました。

日本でも特急用車両を使った間合い運転の
ホームライナーなどが好きで結構乗ったことありましたが、
今回のオステンド行きThalysもそんな感じが漂ってました。
平日夜のオステンド行きなどはまさに『ホームライナー・おすてんど』
という感じがしなくもない。(翌朝オステンド発パリ北行になります。)

ちょっとここにきて日本の時と同じような鉄道絡みのマニアックな発見に
興奮気味の今日この頃です。